楽譜だけを読むヴァイオリンレッスン
本教材の中で、楽譜についての内容が何度となくでてきます。
その中で「ヴァイオリンを弾かずに楽譜を見るということは重要です。」という一文があります。
曲を弾いている時は、譜面を見落としていることも多く、アマチュアの方に多いのも、楽譜の中ではっきりとわかっているアクセントの場所が合っていない状態であることなど。
楽譜を見ながら、いくら音符どおりに曲を弾いたとしても、楽譜に書かれている細かい指定など理解していなければ、曲を演奏しているとは言えないそうです。
“ヴァイオリンを弾かずに楽譜を読む時間”
それはバイオリンの上達に欠かせない大切な時間なのです。
―― 楽譜を見るのではなく、読む・理解する。――
曲の冒頭に書いてある曲想も含めて何を意味しているのかなど丁寧に拾っていくことが大切です。
調整、拍子、テンポ、強弱、だけでなく、フレーズについても理解できるように楽譜をよく読みます。
ヴァイオリンを弾かなくても、こうした練習を続けることで音楽のイメージが頭の中にはっきりしてくるでしょう。
楽譜をきちんと読んで音楽的なものにどう変換していくか、物事をしっかりと観察するという意識がヴァイオリンを上達させていくのです。
実際にヴァイオリンを持たずにどういう練習をするのか、ぜひ本書で確かめてみてください。