速いパッセージ・速い曲の練習法 | ヴァイオリン上達練習法

速いパッセージや速い曲の練習は、ゆっくりとした速度で練習を始め、なれてきたら次第に速くして方法が一般的ですね。

ただ、その練習にも工夫が大切です。

よく間違えてしまうのが、速度を落として、弾けるところもゆっくりと最後まで弾いてしまうことです。 それでは効率が悪く、時間がもったいないです。

効率良く、効果的に練習するなら、練習したい場所、苦手な箇所を抜き出してその部分を繰り返し速度を下げて練習することです。

速度を選ぶ方法も3段階くらいに分けて行うと良いです。

・弾ける速度まで落とす

左手の指の角度、シフティング(ポジション移動)、右手の弓が同じ圧力で擦れているかなど十分に確認できる速度です。
問題点を改善し、修正することができます。

ポイントはリラックスしてゆとりをもってヴァイオリンを演奏できるということです。
この練習を増やすとヴァイオリンの上達に驚くほど効果が出てきます。

脱力、音づくり、他の弦に触れてしまうクセなどの問題点が改善されます。

このテンポは、ご自身が考えるより、遅いテンポになると思います。

・自分に合った適正な速度を見つけるための速度

今演奏できる速度の中から、速いほうを選んで慣れるために回数をこなします。
速いパッセージなどはリラックスして弾ける速度での練習割合を多くしないと無駄な練習になってしまいますので、無理な速度での練習は避けましょう。

・実際に演奏する時の速度

実際に演奏する速度を早い段階で経験し、自分の弾けない箇所や苦手箇所を知る必要があります。
これはゆっくりとした速度での練習を確認していくことにも繋がります。

「ゆっくりの練習を多くし、速い速度で弾いても後で必ずまたゆっくりと練習する。」
これはいろいろなパッセージで応用できます。

こうした速度を分けた練習は、思っている以上に練習効果をアップさせてくれます。

速い曲を良い音で弾くためにはどうすれば良いのか、その答えを見つけることができるでしょう。

これらのポイントをおさえ、ぜひヴァイオリンの練習にも工夫をしてほしいと思います。