ヴァイオリンを演奏したあとは、必ず松脂や手や汗などの汚れを拭き取るようにしましょう。
この作業を怠ると、デリケートなヴァイオリンにすぐに影響が表れます。
終わった後は楽器用のクロスや肌理の細かい布などで乾拭きします。
力を入れずに拭きましょう。
弦も汚れが残ると音質に影響がでたり、劣化してきますので、弦も拭き取るようにします。
どうしても汚れが残って取れない時には、専用のクリーナーを使用すると落とすこともできます。
演奏後すぐに汚れを取り除くように心がければ汚れも簡単に落ちます。
修理が必要となるトラブルを減らすことができるのです。
また一年を通して、温度と湿度には気を付けましょう。
とくに夏の気温が高い時期や雨の多い梅雨の時期はとくに注意が必要で、高温・多湿になると、ヴァイオリンの表面に塗られているニスや
ヴァイオリンの接着に使用しているニカワが溶けてくることがあります。音の響きなどにも影響します。
小さな温湿度計があると便利ですし、高湿度の時にはヴァイオリンケースに入れる乾燥剤なども使用すると良いでしょう。
使用しない期間が続くときには、時折ケースを開け通気をよくさせると良いです。
ある指導者が、「バイオリンは丁寧に管理をしてあげないと、風邪をひいてしまうこともあるし、暑さや湿気が強いと怒りっぽくなってしまう」とも言っています。
丁寧に扱ってあげることの大切さがとても伝わってきますね。
例えば、自分の弾き方が悪いのかなと思うことがあるかもしれません。
弦がよく切れたり、音程がとりづらかったり、チューニングが狂うなど。
ですがヴァイオリンのメンテナンス方法を見直したり、メンテナンスを行うことでそれらが良くなることもあります。音が良くなることもあります。
丁寧で正しい取扱いをしてあげることでヴァイオリンを長く良い状態で保たせることができ、ヴァイオリン自体もきっとそれに応えてくれるでしょう。